お花見に行ってきたYO!

 近所のいたるところで桜がほぼ満開に近いと言ってもいいぐらい、

元気に咲き誇っている。

ぎんぎんぎらぎらの春なんです。

私は今のところ花粉症ではないが、鼻がむずついて

たまにくしゃみも飛び出すので、

おそらく花粉も多く飛び交っているのに違いない。

花粉症の方はご愁傷様でございます。

 春は私にとってはだいたいが眠い季節である。

生暖かい空気が私の意識の緊張を弛緩させる。

 

 今日は家族でお花見に行ってきた。

メンバーは私、カミさん、次女、長男、次男の5人である。

長女は朝から友達と「ららぽーと」へお買い物に行った。

自分でバイトして稼いだお金で遊んでいるのだから構わない。

なんだか次女の誕生日プレゼントをまだ買っていなかったらしく、

その目的もあるようだった。

殊勝な長女である。

 

 10時半に自宅を出発。

目的地まではおよそ徒歩10分の長い道のり(笑)。

さっそく、問題発生。

家を出る寸前まで心地よい眠りについていた次男が、

ぐずってしまい歩いてくれない。

普段、抱っこされるのを拒否することの方が多いぐらい、

歩くのが大好きな次男なので珍しい事態だ。

仕方なく私が抱っこし、荷物をベビーカーに載せ、いざ出陣。

途中で何度か腕から降ろし、歩くかな~と試しに立たせてみたのだが

何度降ろしても、一向に意に介さない様子であった。

狭い歩道を練り歩き、現地に到着したのは15分後。

そこには屋台が立ち並んでいた。

さっそく長男が「あっ!わたあめいいな。わたあめ食べたーい」と

言い出す。

カミさんも「あっ!たこ焼き~。あっ、から揚げもある~」と

はしゃいでいた。いや食う気満々かい。

 

 湖は見事に絶景で、目が癒される。

かつては徳川家の保養地としても利用されていた歴史があるそうだ。

「むべなるかな」である。

空も気持ちよく晴れていた。

湖を一周し、隣接された公園のベンチで

昼食をとった。

卵サンド、ツナサンド、ハムサンド。

これがホントの“サンド一致”なんつって(笑)。

すでにわたあめを食べ終えていた長男は、ひとり遊具で遊んでいた。

 私は持参していた缶ビールを飲みながら、

必死になって知らない子どもたちの輪に溶け込もうとする

長男をほほえましく眺めていた。

ブランコで靴飛ばしの距離を競っていた2人組に、

「ボクもできるよ」と言いながら、ブランコに乗らず

靴だけ飛ばし始めた長男を見て、カミさんが

「ま~た変な遊び覚えちゃってるよ」と苦笑しつつつぶやいた。

 そのうち自分より小さい子と追いかけっこを始めたのだが、

エスカレートしてきて相手の子に砂を投げだしたので

レフェリー(←私)ストップ。

長男は叱られて泣いていたが、

それよりも相手の小さい子が私の声に驚いて

おびえた表情を見せたことが、私の心に重く残像として残ってしまった。

「ごめんね」と謝ってみたが、その子は引きつった顔で

長男にバイバイをしてくれた。

 

 帰りは私と長男だけ、山登りコースで帰ってきた。

山頂で長男が薄紫の野草の花を一輪摘み、帰宅途中にある

祖父母の家に持って行くんだとニコニコしながら山を下っていった。

 残念ながら祖父母宅は留守で、少しの間待ってみたが

結局、帰っては来なかった。

祖父母の家の庭の桃の木が満開でカラフルで鮮やかに彩られていて、

今日、一番の見どころだなと思った。

 

 少しくたびれてしまった私と、薄紫の野花を握ったままの長男は、

トボトボと自宅へ歩を進め出した。

テンションの落ちている長男に

「帰ったらウィザードのビデオ見せてあげるから」と言ったら、

「本当に?」と、

目をキラキラさせながら、一気に坂道を駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とてもほろ苦い、お花見でしたYO! 

 

 

 

 

 

タンポポの水仙

家のすぐ近くの山のふもとに空き地がある。

結構な広さだ。

前年に使用したお札やお飾りなどを、子どもたちが近所から集め一斉に燃す、

どんど焼き」という行事が毎年1月にあり、ここ数年この場所が使われている。

しかし、普段は誰かが利用しているのを見たことはない。

休日にはよく2人の息子を連れ、遊びに行く。

今日の午後も行ってきた。

ボールを蹴ったり、円盤を投げたりして遊んだ。

友達と自転車でどこかへ出かけていた次女が、私たちを見つけ合流した。

次女と長男が円盤を投げ合い、私と次男でボールを蹴って遊んだ。

隅の植え込みでは、近所のおばちゃんが草刈りをしていた。

次男に水仙の花を一輪もいで渡してくれた。

次男はトコトコ歩きながら、タンポポの綿毛を吹き飛ばすように、

水仙の花をフーフー吹いていた。

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